長友佑都が明かす「メンタルモンスター」の秘訣 「批判やミスの中にこそ成長のチャンスがある」

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日本代表で「長友不要論」が話題になっていたとき、積極的にYahoo!ニュースの「コメント欄」を見ていたという長友佑都。そのメンタルの強さはどこで培われたのでしょうか(撮影:最上梨沙)
世界中が注目する、カタールワールドカップ。日本代表は11月23日に初戦を迎え、強豪のドイツと戦います。その代表メンバーの一人として、日本史上初めて4度目のワールドカップに挑むのが、36歳のベテラン・長友佑都選手。さまざまな批判をもバネにして、自らのエネルギーに変えてきた長友選手の書籍『[メンタルモンスター]になる。』から、そのメンタルコントロール術の極意を、一部引用・再編集してお届けします。

僕は「メンタルモンスター」

ポジティブすぎて「引かれる」ことがある。

つらくても、きつくて、苦境にあっても「ポジティブな姿勢を貫く」。

カタールワールドカップまでの道のり、僕の隣にはいつも「批判」がいた。もう、友達と言えるくらいの存在だ。僕を成長させてくれる「ガソリン」と言ったほうが近いか。

ポジティブでいると、思わぬ力を、特にここぞという場面で発揮することができる。ポジティブパワーがその人にもたらしてくれるものは、みんなが想像しているよりはるかに大きい。

そうやってサッカー人生を乗り越えてきたから、僕のメンタルはとてつもなく強くなったと思っている。残念なことにハセさん(長谷部誠)ほど「整って」はいないし、(本田)圭佑のように「リトル」を作れるほど器用ではない。

でも、本当に力を発揮できているときは、まるで自分が「超人ハルク」になったような感覚を持つことができる。相手がビッグクラブだろうが、強豪国だろうが負ける気がしない。見下ろしてプレーできる――そのくらいのゾーンに入れる。

「超人ハルク」は怒りでモンスターに変身する天才科学者だけど、僕の場合、メンタルでモンスターに変身できるサッカー選手。

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