当たり前といえば当たり前ですが、少し前のいわゆる昭和のマネジメントでは「24時間戦えますか?」のCMのキャッチフレーズに代表されていますが、たとえば「少しぐらい調子が悪くても出社して仕事をしろ」「有給で休むことは悪」「残業は美徳」など、人間の健康面から考えると、疲労が蓄積して当たり前と考えられます。
そして、「膨大な業務量をこなせ」「期日に間に合わなければ徹夜も当たり前」「残業、休日出勤は当たり前」ということになっていたのです。
今は健康をおろそかにしない
しかし、今は違います。
心身のコンディションが悪いということは、疲労が蓄積し、将来の不安を抱えることになります。さらに、加齢とともに病気のリスクも高くなり、身も心も不安な状態が続くことになるのです。心身のコンディションが悪いと、業務の量もこなせないですし、質の高い業務のアウトプットは厳しくなります。
そして、精神的な不安定さが露呈してくれば、上司、同僚、部下などとの人間関係にも影響が出てくるのです。もちろん、こんな状態では「働きがい」など感じることができず、離職率も上がってしまいます。
だから、上司は部下の心身の状況を把握することが第一となるのです。そして、業務量、業務の質を捉え、人間関係なども潤滑に回っているのかを気にかけ、最終的には健康で効率よい業務環境を整えることが大切なのです。さらに、現在の仕事に対し、部下が「働きがい」をもって業務に臨んでくれることがベストなのです。
働き方改革が法制化されたから、安全配慮義務があるから、なんとなく対処するのではなく、健康で、安全にかつ効率的で働きがいをもって業務に臨むことができる環境を整えることが上司の大きな仕事なのです。
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