ダメ上司ほど「部下への仕事の任せ方」が下手な訳 「これくらいわかるだろう」は今は通用しない

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ダメな上司を知るほうがビジネスには100倍役に立つ。マネジメントに悩むリーダーがやってはいけない地雷について紹介します(写真:takeuchi masato/PIXTA)
「いまどきの新入社員は何を考えているかわからない」「パワハラと訴えられるのがこわくて部下に注意ができない」「リモートワークの導入で部下の仕事が見えず、どう評価していいかわからない」など、部下との関係に悩む上司は後を絶ちません。最近では、部下に遠慮して言いたいことをがまんしてストレスをためている上司も多いようです。
多くのリーダーは、上司になるための教育を受けずにリーダーになっています。部下の指導で悩むのも当然なのです。
実は、理想の上司を知るよりダメな上司を知るほうがビジネスには100倍役に立ちます。マネジメントに悩むリーダーがやってはいけない地雷を112項目にまとめた1冊『上司のやってはいけない!令和版』から3回にわたってお届けします。

部下に「コレ明日までにやっておいてね」と仕事を依頼したところ、翌日に提出された内容はとてもお客様に渡せる内容ではなかった……。こんな経験はありませんか?

なぜこんなことが起こるのかよく考えてみると、その原因には「これぐらいはわかっていると思っていたのに……」「こんなこと、あうんの呼吸で理解していると思ったのに……」という上司の思い込みがあります。

つまり、依頼するときに、ちょっとしたコミュニケーションを怠っているのです。

あやふやな説明をしていないか?

たとえば仕事を部下に依頼するときの説明があやふや、もしくはざっと表面しかなぞっていないことがあるでしょう。「部下にそこまで話をしないと伝わらないものかな?」「そんなことまで話していたら日が暮れてしまう」と面倒だと思っている上司は多いでしょう。

ところが、そうではないのです。頼むときには、バカていねいに仕事を説明するほうが、かえって仕事の生産性が高まり、あとで起こる面倒なことがなくなります。

私たちは幼い頃から「あうんの呼吸」「目を見れば相手がわかる」ことがいいことだと教えられてきました。仕事についても同じです。社長、上司、先輩社員のひと言で「すべて理解する」ことが美徳とされています。

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