部下を叱る際にはいろいろと考えなければなりません。とくにZ世代の若者を叱るには今までの勢いで物事を進めてはいけません。
もしかしたら、見せしめのために人前で部下を叱ることも必要かもしれませんが、「人格が傷つけられた」と感じる人も多いです。そして逆恨みされてしまうケースもあるのです。
こういったトラブルを防ぐためにも、また、本人の名誉を守るためにも叱る場合は個別に人目のつかないところで注意するのがいいでしょう。
なぜかというと、
・ほかの社員がいる場面だと本人の面子が丸つぶれとなる
・上司と部下の関係が信頼関係構築ではなく「敵」となる可能性がある
などです。
叱ることの最大の目的は「繰り返し起こさない」「今回の反省」です。叱る側である上司はここを肝に命じましょう。部下は好き好んで叱られるようなことを起こしたわけではありません。部下のスキルの問題なのか、気持ちの問題なのか。ほかとの関係性の問題なのか、必ず原因を追究して、今後の問題として対処することが必要なのです。そこを忘れて、感情的になって怒ってしまっても、何の解決にもならないでしょう。
なぜ叱るのか、なぜ叱られているのかをつねに意識しましょう。そして、部下に対して上司の想いを語ることも重要です。叱りっぱなしだと感情のすれ違いが生まれる可能性が高いです。
ここは必ずフォローする言葉も入れましょう。そして、叱ることにより過ちを繰り返さないことと、今後の頑張りに期待する旨も伝えるのです。このことを部下に伝えると上司の言葉への受けとめ方が変わってきます。
ある上司は叱ったことにより部下とのコミュニケーションが密になり、部下も上司に認められていると感じ、人が変わったように売り上げを上げるスーパーセールスマンになったケースもあるのです。
部下が「自分は大事にされている」と実感するようになるのです。
社員の健康を考えるのも仕事
会社は社員の働き方に対して「安全配慮義務」があります。これは労働契約法という法律に記載されており、「使用者は労働契約に伴い、労働者がその生命、身体などの安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする」となっているのです。
社員の健康を考えるのは会社や上司の大きな仕事の一部です。なぜなら、心身のコンディションが整えられていないと、そもそも業務ができないからです。
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