漢方が伝授「寒暖差疲労」を根本解決するツボ2つ 豆乳や白ごまなど「白い食材」が元気をもたらす

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④皮膚をケアする

漢方では肺と皮膚は深いつながりがあるとされていて、皮膚の乾燥は肺の働きを弱めます。入浴後はオイルや乳液で保湿をするのがいいでしょう。オイルマッサージで適度な圧をかけてマッサージすれば、皮膚が鍛えられて肺にもよい影響を与えます。

また、肺は大腸とも関係が深いので、皮膚の乾燥は便秘につながることもあります。秋になって便秘がちになっていたり、便が硬くコロコロしていたりするようであれば、乾燥に気をつけてみてください。

⑤白い食材を摂る

乾燥に弱い肺はつねに潤いを必要とします。肺が元気に働くためには、肺を養い潤す食材を意識して摂りましょう。

この時期は「豆乳鍋」がおすすめ

秋は、燥の邪気「燥邪(そうじゃ)」が体に入りやすくなります。燥邪は乾燥をもたらし、肺を傷つけます。秋は“白いもの”を食べるとよいとされていますが、梨や豆乳、白ごま、松の実、白きくらげ、豚肉といった食材は体を潤す作用があります。豚肉や白キクラゲを入れた豆乳鍋などがおすすめですね。

⑥ツボ

肺の経絡は鎖骨の下にある「中府(ちゅうふ)」から始まり、「雲門(うんもん)」でUターンし、腕の内側を通って親指の爪際で終わります。寒暖差疲労を感じたら、この経絡に沿ってマッサージするのもいいでしょう。

中府、雲門は、デスクワークで前屈みの姿勢が多い人で、とくに流れが悪くなりがちです。作業の途中で腕をうしろで組んでグーっと胸を開くようにするといいでしょう。中府、雲門を気持ち良い程度の強さで押し揉むのも効果的です。

・寒暖差疲労を回復させるツボ
雲門(うんもん) 鎖骨と肩の間のくぼみ
中府(ちゅうふ) 鎖骨と肩の間のくぼみから指幅1本下がったところ

ツボ(雲門と中府)
イラスト:ナミッコ/PIXTA
平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

東洋鍼灸専門学校非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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