東大生の親は、その点において「ほめ上手」であることが多いです。例えばみなさんが親だとして、自分の子どもが積み木を作って「見て見て!」と言ってきたらどうしますか。
おそらく、とりあえず見てあげて、「はいはい、見たよ」と返したり、「うん、積み木いいね」と返したりすると思います。でもこれでは、子どもの自己効力感は高まりません。
「見て見て!」というのは、ただ見てほしいから言っているのではなく、「自分としてはいい積み木の作品ができたから、ほめてほしい」という意味ですよね。そういうときに、「よく作ったね!」「ここのところ、よく積めたね!」と具体的にほめてあげて、成功体験として記憶できるようにしてあげることが重要です。
きちんとほめて、成功体験を作る教育をする
僕は小さいころ、どろんこ遊びがすごく好きだったのですが、どれだけドロドロになって帰ってきても、母は「よく遊んできたね!」と嫌な顔一つせずにほめてくれた記憶があります。
小さなことですが、あれが東大受験のときに浪人しても「自分は合格できるはずだ」と信じる材料になっていたのかもしれません。
要するに、きちんとほめて、成功体験を作ってあげる教育をすることが重要なのだと思います。そうすればきっと、大人になってからも自己効力感のある人間になり、いろんな挑戦をするようになるのではないでしょうか。
逆に、自己効力感が少ないまま大人になってしまったという人は、自分で自分をほめる習慣を作ったり、自分を肯定してくれたりする人を自分のそばに置くようにするといいかもしれません。
桜木先生も言っていたとおり、人間は生まれ変わることができます。もし自己効力感が少なくても、人間は生まれ変わることができるのです。そう思って、毎日を生きるようにすると、何かが変わるかもしれません。
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