投資で大損・退場する残念投資家が知らない3心理 行動経済学「学ぶ」「学ばない」は大きな差を生む

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投資家が知っておくべき、人間の3つの心理特徴とは(写真:taa/PIXTA)
「アメリカ株に投資すれば誰でも儲かる」「まだアメリカ株やってないの?」 そんな言葉が頻繁に聞こえた2021年から一転、今年は世界中で下落が目立つ展開に。含み損を抱えた結果、投資をやめてしまう人も出てきていることでしょう。
しかし、株式投資において、複利の恩恵を享受するためにも投資の継続は重要。大切なのは暴落時でもコツコツ投資を続けることと、暴落に負けないマインド作りです。
日本株専門のサラリーマン投資家であり、『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』が大ヒット中の長期株式投資さんが全5回で送る短期集中連載。第4回となる今回は、「投資家が知っておくべき、人間の3つの心理特徴」をテーマに解説してもらいます。

暴落に対処するために行動経済学の基礎を学ぶ

株価が下落している時に限って株価を気にしてしまう。暴落した時には、株価が気になって仕事が手につかなくなってしまう。そんな経験をしたことはないでしょうか。

長期的な視点で投資をしていれば、また、信用取引でもしていなければ、株価が上昇している時にこのような感情を抱くことはあまりないと思います。

しかし、株価が下落している時には、心理的な影響を大きく受けることは避けられません。一般的に、同じ金額であったとしても、失うことと得ることでは「2倍程度」感情の振れ幅に差があると言われています。人間は負けることを嫌う生き物なのです。

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