日経平均は最悪「1万9324円」まで下がると考えよ 過去の暴落を知ることで長期投資は可能になる

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長期投資のためには、暴落時の備えが重要です。歴史をひもとけば、日経平均のPBRは0.81倍(加重平均)を下回ったことがありません。この数値と現在の株価を考慮すると、最悪時の下限は1万9324円程度になると推測できます(写真:ryanking999/PIXTA)
「アメリカ株に投資すれば誰でも儲かる」「まだアメリカ株やってないの?」。そんな言葉が頻繁に聞こえた2021年から一転、今年は世界中で下落が目立つ展開に。含み損を抱えた結果、投資をやめてしまう人も出てきていることでしょう。
しかし、株式投資において、複利の恩恵を享受するためにも投資の継続は重要。大切なのは暴落時でもコツコツ投資を続けることと、暴落に負けないマインド作りです。
日本株専門のサラリーマン投資家であり、『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』が大ヒット中の長期株式投資さんが全5回で送る短期集中連載。初回となる今回は、「暴落時、株価はどこまで下がるのか?」をテーマに解説してもらいます。

株価暴落時に最悪どこまで下がるか、21世紀の事例から検証

世界経済の減退予測から、日経平均株価は上がったり下がったりを繰り返しながら全体としては下落基調にあります。

株式投資は、長く続けていれば自ずとリターンもついてくるプラスサムの世界ですが、株価が下落し続けると、どこまで下がるのだろうと不安になることも多いと思います。その結果、精神的な負荷に耐えられずに、株式投資をやめてしまった個人投資家が後を絶たないというのがこれまでの株式投資の歴史です。

単に続けていればいいだけの株式投資を、難しくしているのが株価の暴落です。しかし、暴落がどのようなものかを理解して、事前に準備しておけば、何ら恐れる必要はありません。逆に最悪がどの程度かを理解しておけば、安いときに買うことが可能で、チャンスを生かすことができます。

ここでは、21世紀の暴落例から最悪を検証し、どの程度の株価水準であれば下落余地が少ない状態で投資できるかを考えていきます。

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