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日本を100人の島に例えて見えてくる経済の本質 言葉を使い役割分担する中でルールが必要になる

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  • 尾藤 克之 コラムニスト、作家、著述家
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次の年、Aさん以外の、残り99人の住民は、次のような新しいルールを作りました。「お金儲けのために、個人でモノ・サービスを買い占めて、異常に高い値段で売ることは禁止」。しかし、そのルールを読んだAさんはまた 「いいこと」を思いつきます。社員を雇用して個人ではなく団体で買い占めようと企んだのです……。

このように、住民が一定数集まると、ルールの穴を突く人が必ず出現します。このような人が出てくるたびに、国はルールの穴をふさぎブラッシュアップしていく必要があるのです。この仕組みは日本の国会と同じです。国会では、政策を実現したり、社会や経済の問題を解決し、国民の安心と生活の向上を図ったりするために法律がつくられています。

読者への示唆

本書は、経済の仕組みを単純化し落とし込んでいるので誰でも理解できます。私たちの生活は、お金の存在と、人とのつながりによって成立しているのだと実感するでしょう。また、お金は大切な存在ですが、お金のために振り回されることは滑稽です。大切なことは、お金に振り回されないための「高い知性」を習得することです。

子供のころ、「お金があれば幸せになれる」と考えたことはありませんか? その考えは間違いであることがわかると思います。

「自分の幸せではなく社会をどうすれば良くなるかを考えなければ世の中は進歩しない」。本書に直接書かれているわけではありませんが、私はこれが裏テーマだと思います。いま、ほとんどの人が経済の仕組みをきちんと把握せずに生きています。経済の仕組みを理解しなければ、全体を把握することはできません。

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