岸田ブレーンが語る日本経済低迷の「真犯人」 村井英樹首相補佐官が語る「岸田政策」の裏側

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岸田首相の経済ブレーンである村井英樹首相補佐官。本人の肝いりで立ち上げた「公的年金シミュレーター」と資産所得倍増計画の関係にも話が及んだ(撮影:尾形文繁)
6月22日、参院選が公示され、7月10日の投開票日に向けた選挙戦が始まった。
岸田文雄政権が発足してから約8カ月が経過した。岸田首相の経済ブレーンとして知られ、国内経済その他特命事項担当の首相補佐官を務めてきたのが村井英樹議員だ。
官邸での経験から、日本の課題の根幹がどこにあると見定めたのか。出身元である財務省など霞が関への注文を含め、今後の政権運営を占ううえで重要となる考え方について聞いた。

最大の課題は「将来不安の軽減」

――物価上昇への批判などから足元では若干低下傾向にありますが、各種世論調査における内閣支持率は50〜60%程度と比較的高い水準を維持しています。7月10日の参院選後は、しばらく国政選挙の予定がなく、政治的に安定した「黄金の3年」になるとも言われています。

メディアの方は「黄金の3年」とおっしゃるが、そういう感覚はあまり持っていない。まずは、参院選をしっかりと戦うことが大前提だ。

政権運営の一端を担っている側からすれば、安全保障やコロナ対策、経済や社会保障の問題などの課題に、とにかく日々懸命に対応しているというのが正直なところだ。私は官邸の末席に名を連ねているが、それでも政権発足後の8カ月は、人生の中で最も長く感じた8カ月だった。

過去の政権を振り返っても、政権や政局が落ち着いている時期というものは本当にあったのかというのが、偽らざる実感だ。「永田町は、一寸先は闇」。参院選投開票日までのわずかの間も含めて、気を引き締めていかなければならないと日々感じている。

むらい・ひでき/衆議院議員、国内経済その他特命事項担当の内閣総理大臣補佐官。1980年5月生まれ。埼玉県出身。東京大学卒業後、2003年財務省入省。2010年アメリカ・ハーバード大学大学院修了。2011年9月財務省退官、2012年12月の衆院選に自民党公認で出馬し初当選。当選4回。内閣府大臣政務官などを歴任(撮影:尾形文繁)

――首相補佐官として、広く経済政策を担当してきました。日本経済の最大の課題はどこにあるのでしょうか。

一言でいうと、将来不安だ。日本においては、企業収益が増加しているにもかかわらず、その果実が成長分野への投資や賃金引き上げに十分に回らず、また、家計においても消費が低迷してきた。その根本には将来不安がある。

企業が将来の市場の不透明感から投資や賃上げを躊躇し、個人は将来不安から消費を控えてしまう。それが日本経済の長期低迷の原因だと思う。

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