東大生が見た「結果が出ない人」の超残念な学び方 同じ時間をかけて「成長しない人」「する人」の差

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そして、目的を作るために重要なのが、積極的にテストをすることです。

東大生は、勉強しているときに必ず、定期的にチェックをするようにしています。どんな勉強をしても、1日1回くらいのペースで、「これはできているだろうか?」と確認するテストをするのです。そうやって、自分は何ができていて、何ができていないのか、確認する傾向があるのです。

そして、できていたら次に進み、できていなかったら戻って復習する。これを続ければ、必ず成績は上がります。

そもそも勉強というのは、「できないところをできるようにする」ためにやるものです。勉強における結果、つまり成績が上がるというのは、できないところができるようになったという意味です。

ですから、「何ができないのか」がわかって、その「できない」ものを「できる」まで持っていくことを目的にしていれば、必ず結果が出るわけです。

おすすめなのは、毎日勉強を終えるタイミングで、どれくらい身になったのかのテストをすることです。

例えば問題を解いていたのなら、何問か適当に選んで、何も見ずにその問題を解けるようになっているのかチェックしてみる。本を読んでいたのなら、その本の内容を自分なりにまとめて、人に説明できるレベルまで理解できているかどうかをチェックしてみる。

毎日の勉強の終わりにこれを行い、「できていないところ」がどこなのかがわかるようになれば、明日はもっと明確な目的を持って勉強できるようになるわけです。

結果が出ない人は「制限時間」に無頓着

そして頭のいい人は、制限時間を設定して勉強していることも多いです。「この目的を達成するために、どれくらい時間をかけるのか」を、あらかじめ考えた上で勉強するのです。

僕も昔は、「3時間勉強したから、きっと効果が出るはずだ!」と、時間を目的にした勉強をしていた記憶があります。

でも、時間って目的にはならないんですよね。だって1時間勉強しても10時間勉強しても、目的が同じなら結果も同じにしかならないんですから。

大切なのは、「何時間勉強するか」ではなく、「何時間でこの目的を終わらせるか」です。

次ページ「制限時間」が絶対に必要なワケ
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