東大生が見た「結果が出ない人」の超残念な学び方 同じ時間をかけて「成長しない人」「する人」の差

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結論から言うと、東大生は勉強する前にしっかりと「準備」をしていることが多いです。

どういう準備かというと、「どんな知識を得るためにこの勉強をするのか」という、「目的」を明確にすることです。

結果が出ない人は「目的のない勉強」をしている

例えば同じ数学の問題を解くにしても、いろんな目的が考えられます。「この前習った問題が解けるかどうか、確かめるために解く」という場合もあれば、「きっとこの問題は解けると思うんだけど、速く解けるようになるために練習として解いておきたい」という場合もあるでしょう。

それがどんな目的でもいいのですが、成績が上がらない人の特徴として言えるのは、この「目的がない勉強をしている」ということです。

例えば、「今日はどんな勉強をするの?」と聞いたときに、

「とりあえず、数学をやろうと思います」「今日は、英語の勉強をやろうかなと思います」

なんて返ってくる人は、まず結果が出ません。

逆に、結果が出る・成績が大きく上がる人は、同じ質問に対してこんなふうに返します。

「この前のテストで数学の確率の問題が全然できていなかったので、もう1度参考書で確率の説明を読んで、その後で演習をして解けるようになろうと思います」

自分に今足りていないポイントを理解して、そのポイントを補うことを目的とした勉強を進めているのです。ここまで目的をしっかり考えられれば、そのための手段としての勉強は何をするべきなのか、明確になります。

目的のない勉強は、勉強とは言えません。例えばその勉強が終わった後に「どう? 今日の勉強には意味があった? 効果が実感できた?」と聞かれても、ゴールが明確でなければ答えようがありません。ということは、自分の身になっていないも同然なのです。

僕もずっと、目的のない勉強を続けていました。「とにかく国語をやろう!」「とにかく授業を聞いていれば成績が上がるはずだ!」と考えて、何のためにその勉強をしているのか、終わった後にどんな知識が自分の身になるのかなんて、まったく考えていませんでした。だからどんな勉強をしても、知識が溜まっていかなかったのです。

逆に、目的が明確な勉強をしていれば、「この知識を得るためにこの勉強をやったけれど、大体8割くらいうまくいったかな」という感じで、必ず自分の身になっていきます。

同じ勉強をしていたとしても、目的の有無によって、得られる成果はまったく変わってくるわけですね。

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