歌舞伎町「巨大エンタメ施設」その全貌と深い思惑 訪日客と国内観光客を囲い込めるかがカギに
時代によって変遷を遂げながら、日本随一の歓楽街として長きにわたり人々を惹きつけてきた東京・新宿の歌舞伎町。そんな歌舞伎町に巨大エンタメ施設が登場する。
2023年4月、幅広いエンタメジャンルの大型施設を集約する、超高層タワー「東急歌舞伎町タワー」が誕生する。地上48階・地下5階建てで、店舗のほか、劇場や映画館、ホテルなどの施設が入る。
東急歌舞伎町タワーは地域と連動する「エンタメ発信地」を目指している。シネシティ広場に面しているタワーエントランスに大型ビジョンを常設し、特設ステージも設けることで、広場と一体となったセレモニーや祭りなどの地域密着屋外イベントを開催することができる。
広場をメインにした歌舞伎町とエンターテインメントのつながりが強化されることで、つねにエンタメ好きな人々が集うにぎわいのある街になっていく。東急歌舞伎町タワーは、そんな街全体の活性化が期待されている。
地域と一体となり、開発を進める
東急歌舞伎町タワーの開発には、かねて地域商店街組合や団体、自治体などと連携してきた東急レクリエーションが携わっている。
東急レクリエーションは、以前にも東京・世田谷区の二子玉川で「エンターテインメントな街づくり」の実績を作っている。子ども向けの国際映画祭「キネコ国際映画祭」は、「二子玉川の街が映画館になる」をテーマに同社が中心となって映画祭をサポート。世田谷区を巻き込むことで、同区を代表する一大イベントに成長させてきた。
二子玉川や、ほかのさまざまな地域で積み重ねてきた、地域ぐるみの街づくりを、歌舞伎町でも実現させようとしているのだ。
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