死亡リスク4割増「座りすぎ日本人」の絶大リスク 運動習慣の有無は関係なく、寿命が縮まる現実

✎ 1 ✎ 2
拡大
縮小
日本人が長時間している行動には、寿命を縮めるリスクがある(写真:metamorworks/PIXTA)
季節の変わり目は風邪を引きがち。喉が赤く腫れてしまう人もいるでしょう。
一般に「炎症」と呼ばれるこの症状ですが、実は「急性炎症」のほかに「慢性炎症」が存在します。そして、実はこの慢性炎症はとても厄介なもの。内科医・今井一彰さんは「長く続く炎症は、体のどこでも起こる可能性があり、全身の多くの病気の原因になります」と語ります。
今井さんの新著『名医が教える 炎症ゼロ習慣 ~体内年齢が10倍若返る~』より一部抜粋・再構成してお届けします。

「座りすぎ」が寿命を縮める

日本人は「世界でいちばん、○○している時間が長い」というデータがあるのですが、「○○」には何が入るかわかりますか?

実はなんと、「世界一、座っている時間が長い」でした。世界20カ国で、平日の座っている時間を調べたところ、日本はサウジアラビアと並んで「1日7時間」。

長時間座っている「座りすぎ」は、寿命を短くするのです。

オーストラリアの成人男女約22万2000人が参加した研究によると、平日1日に座っている時間が4時間未満の人に比べて、8〜11時間座っている人は死亡リスクが15%増え、11時間以上になると40%増えるという結果が出ています。それも、これは運動習慣のあるなしにかかわらない結果で、運動をしても、座る時間が長いと寿命が縮まるリスクがあるということです。

次ページ座っている時間が増えるとリスクも増える
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT