死亡リスク4割増「座りすぎ日本人」の絶大リスク 運動習慣の有無は関係なく、寿命が縮まる現実

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京都府立医科大学の6万人を超える日本人を7.7年追跡したデータを用いた研究でも、生活習慣病の有無にかかわらず、日中、座っている時間が2時間増えるごとに死亡リスクは15%増えるという結果に。さらに余暇の身体活動量を増やしても座りすぎのリスクを完全に抑制できないという結果が出ています。

体の70%の筋肉は足にある

なぜ、座りすぎで死亡リスクが高くなるのかというと、体の70%の筋肉がある足を動かさないことで、血流や代謝機能が低下することが影響しているのではと考えられています。また、筋肉を動かさなければマイオカインの量も抑えられるので、慢性炎症も起こりやすくなります。

健康に長生きしたいなら、少しでも座る時間を短くして、体を動かす時間を増やしましょう。

30分座ったら3〜5分歩いたり、ストレッチをしたりして、体を動かすよう心がけて。通勤電車を使っていてなかなか座れない方も、「座れなくてラッキー」という視点をもつとよいかもしれませんね。また、最近は、立ったままデスクワークができるスタンディングデスクが流行しているので、可能なら、立ってできる仕事は立って行うようにしても効果があるでしょう。

炎症ゼロ習慣 「グリーンエクササイズ」で効果倍増!

緑に囲まれた自然の中にいると「気持ちが癒やされる」「疲れがとれる」と感じる人は多いはず。実は、それは気のせいではありません。2019年、ドイツのマックス・プランク人間発達研究所が行った研究では、自然の中で過ごすとストレスが減ることが証明されました。

この実験では、63人の参加者を2つのグループに分け、一方にはベルリンの繁華街を、もう一方にはベルリン市内にある緑地を1時間散歩してもらい、MRIで脳活動の変化を調べました。すると、繁華街を歩いたグループでは脳活動に変化がなかったのですが、緑地を散歩したグループでは、脳内でストレスを処理する「扁桃体」という部分の活動が有意に低下している……つまり、緑地では心がホッとおだやかになり、ストレスが少ないことがわかったのです。

ふつうに生活していれば、だれにでもストレスはあるもの。日常的に自然にふれる機会がない人は、自然の中で過ごす時間を意識的につくることをおすすめします。とはいえ、ただ漠然と自然の中で過ごすと言われても、時間を持て余してしまうかもしれません。そういう方は、「グリーンエクササイズ」を試してみては?

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