コロナ禍で20~50代の投資が飛躍的に伸びた理由 物価高・円安でも一向に後退しないのはなぜか

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さらに、「クラウドファンディング(新商品の開発プロジェクトや社会貢献事業など、応援したい事業に投資や寄付ができるサービス)」についても、10代から70代までの全年代で、認知率・利用意向・利用経験が高まっており、新しい金融投資についても拡大傾向が見え始めている。

貯蓄などの守りの備えから、より積極的に資産を増やす方向へと、消費者は動き始めている。

物価高・円安でも、スイッチはONに

ここへきて、物価高・円安の影響が気になる。物価高が家計に負担を与え貯蓄・投資に回せる余力は減るはずだ。また、急激に進む円安の先をどう見るか、外貨建ての運用にも不安は残る。

一方、インフレ対策として長期的な資産運用を進めるべきという考え方もできる。消費者によるGo or No Goの判断は今後現れてくると思われるが、いずれにしても金融投資を「始めた」人が多いことは間違いない。金融投資の知識をつけ、これまで高かった敷居をまたぎ、実際にやってみて経験を積んだ消費者の割合は大きく増えたのだ。

将来の「備え」に漠然とした不安を抱きながらも、日々の生活に忙しく、なかなか行動にうつせなかった日本の消費者。しかし、ここにきてスイッチを「ON」にした人は多かった。

増やす、減らす、中断するなどの一時的な増減はあるものの、ハンドル操作しながら長期的には飛び続ける「個人投資家」の数自体は、今後減ることはないだろう。

日本の個人投資の活性度は、コロナ禍で一段上がったのである。

松下 東子 野村総合研究所 プリンシパル

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まつした もとこ / Motoko Matsushita

野村総合研究所マーケティングサイエンスコンサルティング部、プリンシパル。入社以来、一貫して消費者の動向について研究し、企業のマーケティング戦略立案・策定支援などに関するコンサルテーションを行う。初回より「生活者1万人アンケート調査」(1997年~)の調査設計・分析に携わる。現在インサイトシグナル事業部にて、独自データとシステムによるマーケティング・広告活動の見える化に取り組んでいる。著書(共著)に『なぜ、日本人はモノを買わないのか?』『なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか?』『日本の消費者は何を考えているのか?』(以上、東洋経済新報社)がある。

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