コロナ禍で20~50代の投資が飛躍的に伸びた理由 物価高・円安でも一向に後退しないのはなぜか

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そのような状況からの出口が未だ見えない2021年調査では、「世の中全体」の景気の先行きについては、過去を含めたすべての調査の中で最も悲観的なスコアとなったのである。

将来を不安に感じての生活防衛意識は、これまでになく高まったのだ。

家計見直しが行われ「学び」行動が伸長

コロナ禍のもう一つの影響として、外出自粛やテレワークの普及により生まれた「余剰時間」がある。

この余剰時間は、料理や裁縫、DIYや、オンラインレジャーを楽しむなどの丁寧な暮らし・おうち時間の充実に使われるとともに、不用品の整理や、家計のPL(損益計算書)・BS(賃借対照表)の見直しなど、モノ・カネ両面での無駄のそぎ落としと再構築にも費やされた。

家で過ごす時間が増えたことを機に、これまでの生活をじっくり振り返り、支出の無駄を見つけたり、生活水準を維持するために、将来必要な収入を計算したりした家庭も多かったようだ。

「気になってはいたが…」と忙しい毎日の中で曖昧にしていた不安を、数字の形で直視したのだ。結果、コロナ禍で増えた行動として、保険の見直し、家賃の見直し、携帯キャリアの見直し、カードローンの整理、などが見られている。

また、生まれた時間・気力の余裕を資格取得や「学び」に充てた人も多かった。通信教育や資格取得も、コロナ禍で伸びた行動だ。

中でも、これまでも気にはなりながらも「しっかり勉強してから手を着けないと、損をしてしまうかも」と構える意識が強かった金融投資について、金融知識や商品・サービス選択のノウハウなどを、落ち着いて学習できた人も多かったようだ。

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