最後の3つめは「寿司」です。
昔は、スーパーで売られている寿司は、冷凍で仕入れたネタを流水などで解凍して、仕入れのシャリに乗せて「寿司ロボット」で握るという方法でつくられることも多かったものです。
やはり解凍品は味が落ちるし、シャリも時間が経てば経つほど固くなり、おいしさが失われてしまいます。
しかし、現在では、こんなつくり方をするところは、かなり少ないと思います。ロボットで握るのは同じですが、多くのスーパーでは、ちゃんと新鮮なネタを店内で切って、シャリにのせてつくっています。
サーモンなど「冷凍が可能なネタ」に関しては冷凍品を使い、アジやタイ、ヒラメなど「冷凍に向かないネタ」は、店内で鮮魚を寿司ネタに回しているところが増えています。シャリも、1日3回ぐらい業者が配送してきますから、新しいものが使われています。
その意味では、寿司は「昔とは段違いにレベルが上がっている」と言えます。なぜそうなったかというと、(スーパーに入っている)魚屋が寿司をつくるようになり、そういう店が増えたからです。
昔は「寿司は寿司屋、魚は魚屋」という区分けがあったけれど、今はそんな区別がなくなって、魚屋も寿司をつくる時代になりました。
「魚屋がつくることのメリット」は、その日に仕入れた新鮮なネタを使えること、それによって「アレンジ」ができることです。
今日はいいマグロが入ったという日は「マグロ尽くし」というのができるし、新鮮なアジが入れば「アジ尽くし」「アジ・イカセット」など、メニューに変化が出ます。日によって目先が変わるから、お客さんは喜んで買います。
これによってスーパーの寿司はグンと伸びました。スーパーの寿司は、完全に「市民権」を得たと言っていいと思います。
ただし「巻物」には要注意
とはいえ、スーパーによっては魚屋がつくっているものではない、「仕入れ品」を売っている店もあります。それは実際に買って食べてみればわかるはずです。
あと、「巻物」は、残念ながら仕入れが多いのが事実です。
仕入れの巻物は「海苔」がヘタっているからわかります。ひどい場合は海苔が口の中でゴムのように伸びて噛み切れないことがあります。
いい海苔ほど「口の中で溶ける」ものですが、それとはじつに対照的です。
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