男性の「かわいい」は文字通り、女性のそれは3種類 「かわいい」を巡るすれ違いは埋められるか

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男性は女性が口にする「かわいい」に要注意(写真:Fast&Slow/PIXTA)
男女のコミュニケーションで問題になるのが言葉のとらえ方の違い。たとえば女性がよく使う「かわいい」は男女で大きく意味合いが異なります。ここで一歩対応を間違えればトラブルになることも。『最新研究でわかった ”他人の目”を気にせず動ける人の考え方』より、こうしたすれ違いを乗り越え、円満な関係を保つ秘訣をご紹介します。

 

進化心理学の観点から男女の違いは説明できる

「男性と女性では脳の働きが違う」

「いや同じだ」

どちらの立場からもさまざまな研究が行われているのですが、私としては、男女の違いはあってもおかしくない、と考えています。

例えば、言語習得が早く、より複雑な言葉を扱えるのは、女性だとする説があります。女性は、左右の脳をつなぐ脳梁が男性より太いために、左右の脳をうまく連携させ、感じたこともすぐに言葉にできます。また、複数のことを同時に行うマルチタスクも得意です。

それに対して男性は、論理的な能力を司るとされる左脳が優位にあるとされます。そのため、右脳が司る五感や感情面に疎く、複数のことを同時に行うのを苦手としています。マルチタスクが得意な女性に対し、1つのことを突き詰めるシングルタスクを得意としているのが、男性脳と言えそうです。

これは進化心理学的にいえば、かつての狩猟・採集時代の生活の名残りだと考えられます。男性が担う狩猟においては言葉によるコミュニケーションは最低限でよく、むしろ空間的操作や投擲、隠れたものを発見するような作業が必要になる。

一方、女性が担うコミュニティーを守り、子供を育て、採集を主に行う生活においては、微妙な差異の発見、言語の流暢さ、手先の器用さ、社交力などが要求されます。こういった能力の違いを普段の振る舞いの中で感じることも多いと思います。

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