在宅勤務などによって、家で料理をする人が増えたのではないでしょうか。料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番の料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作る方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する連載『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。
今回は寒い日に体が温まる、おいしい「豚汁」です。
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「豚バラ肉」を使えば、煮込んでも味が抜けない
豚汁は家庭料理の定番。発祥は定かではありませんが、軍隊食に採用されたことで全国に普及した料理の1つでしょう。豚肉とみその相性は抜群で、どう作ってもおいしい料理です。
基本的な豚汁の作り方は
①野菜(大根やにんじんなど)を薄切りにし、豚バラ薄切り肉は3〜4cmに切る
②鍋に水と豚肉を入れ、火にかける。煮立ったらあくをすくい、火を弱めて、野菜を加え、じっくり煮る。仕上げにみそを溶き入れ、少し煮てなじませる
②鍋に水と豚肉を入れ、火にかける。煮立ったらあくをすくい、火を弱めて、野菜を加え、じっくり煮る。仕上げにみそを溶き入れ、少し煮てなじませる
といったところ。ほかに豚肉と野菜を炒めてから煮込む方法や、水の代わりに煮干しなどのだし汁を使うパターンもあるでしょう。ちょっと凝った作り方では具材に豆腐やこんにゃくが加わり、豚肉入りのけんちん汁風に仕立てるアプローチもあります。
ただ、薄切り肉を長時間煮出すと味が抜けてしまいます。せっかく長い時間煮るのであれば、豚肉は出し殻にするのではなく、おいしく食べたいので、今回ご紹介するレシピでは豚バラ肉の塊を切り出して使います。それに合わせて野菜も大きめにカット。にんにく風味をビシッと効かせ、コトコトと煮込むシチュー風の豚汁です。煮る時間は必要ですが、ほとんど手間はかからない料理です。
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