寒い日に最適!おかずになる「豚汁」簡単に作る技 具が大きめのコトコトと煮込むシチュー風

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味見をしながら残りのみそ10gを加えます。みそはメーカーによって塩分量が異なるので味見が必要です。とくにだし入りみそは塩気が強くなりがちなので、慎重に調整してください。みそは長い時間煮込むと香りが弱くなるので、2度めに加えるみそは香り付けの意味もあります。

みそを加える
みそを入れたら加熱しすぎないようにしましょう

最後に3cmに切った万能ねぎを加え、1分ほど煮たら出来上がりです。大根とネギ(それとにんにく)には硫黄化合物が含まれており、豚肉の風味を引き立てますし、表面に浮いている豚の脂が豚汁らしい香りを出すはずです。好みで七味唐辛子を振るとさらにおいしくなります。

ネギを加えた豚汁
ネギの代わりにニラなどもよくあいます

豚肉は長く煮込むとやわらかくなり、おいしく食べられますが、万能ねぎは加熱しすぎないようにします。料理を組み立てるときは音楽におけるコードのように3つの和音を意識するといいでしょう。

この料理の味を分解するとまず豚肉とみそのうま味が低音に相当します。中音に相当するのが野菜で、これが味の広がりを生みます。最後の高音が万能ねぎや七味唐辛子。フレッシュな風味や香りが加わることで、華やかさが出ます。レシピがない場合でもこのような味の層を意識すると料理への理解が深まるはずです。

完成した豚汁
出来上がり

(写真はすべて筆者撮影)

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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