目立つ人と「悪目立ち」を分ける進化心理学の説明 「唯一性」は武器にもなれば排除要因にもなる

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イノベーションは往々にして、これです。電話と手紙を組み合わせファクスが作られ、携帯電話とパソコンを組み合わせてスマートフォンが作られました。

組み合わせるもととなる要素については、本当に何でも良いのですが、一応、人の印象を形成する要因となるものを考えてみましょう。人の印象を形成する要因は、実は非常に複雑で、まず大きく、「印象を与える人」と「印象を形成する人」と「印象が形成される場」に分けられます。

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また、これら三つの要因も、たとえば「印象を与える人」ひとつとってみても、外見、年齢、職業、表情やしぐさ、話の内容や声の感じなど、非常に多様な構成要素があります。これらの要素を組み合わせるさいに、普通にない組み合わせを考えていけばいいのです。

たとえば、見た目は無骨だけど繊細な趣味を持っているなど、組み合わせに意外性があれば「ギャップ萌え」などと呼ばれるものになったりもします。まずは自分の持っている「要素」をリストアップしてみて、それらをどう組み合わせ演出していくかというのを考えてみるといいかもしれません。

私の例で恐縮ですが、職業的には硬そうな大学教授なのにカジュアルな服装とコミュニケーション・スタイルで、サーファーという要素の組み合わせは、そこそこ有標らしく、初対面の人にも覚えてもらいやすいと感じています。

堀田 秀吾 明治大学教授

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ほった しゅうご / Syugo Hotta

言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな分野を融合した研究を展開。熱血指導と画期的な授業スタイルが支持され、「明治一受けたい授業」にも選出される。研究の一方で「学びとエンターテインメントの融合」をライフワークとし、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書等を多数執筆、テレビ番組にも出演する等、多岐にわたる活動を展開している。

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