英語を「読めるが話せない人」がやる残念な勉強法 「インプット」した時点で満足していませんか?

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英語病 記憶オンチ症

(出所:『英語学習のつまずき 50の処方箋』)

■概要
脳の性能をうまく発揮できておらず、「自分は頭/記憶力が悪い」と誤解してしまう英語病

■典型的な症状
□記憶力に自信がなく、英単語がなかなか覚えられない
□覚えられないのは、自分の頭が悪いからだと思う
□Wednesday(水曜日)やFebruary(2月)のつづりが覚えられなかった
□英単語を覚える際、つい「ゴロ合わせ」に頼ってしまう

■改善POINT
あなたの脳はものすごい性能を持っています。脳/記憶の仕組みを理解することで、その力をどんどん生かしていきましょう。

“治療”のための解説

人間の脳は、ものすごい記憶容量を持っています。一説によると17.5テラバイト(tera=兆)あると計算でき、新聞の朝刊に置き換えると約5万2000年分──。ですから、数千~数万個の単語を記憶することなど、その性能を発揮しさえすれば難しいことではまったくありません。つまり、英単語を覚えられないのは、頭が悪いのでは決してなく、力をうまく発揮できていないだけなのです。

これはコンピュータを扱うことにもよく似ています。苦手な人は、素晴らしいコンピュータを与えられたとしても、その性能をろくに発揮させられません。

では、コンピュータの扱いが上手な人とは一体何が違うのかと言えば、その「仕組み」を理解して活用できているかどうか─これに尽きます。脳に関してもまったく同じことであり、素晴らしい記憶力を発揮したければ、脳/記憶の仕組みを理解し、その仕組み通りに動かせ(使え)ばよいだけなのです。

例えば学生時代に「Wednesday(水曜日)」や「February(2月)」といった単語のつづりを覚えるのに苦労した人もいるでしょう。これらが覚えづらい理由は単純なことであり、長すぎるだけです。小さなコップに注いだ水があふれてしまうかのごとく、長すぎる情報は脳からあふれてしまいやすいのです。

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