単語を覚える時に、日本語訳で丸暗記をするにせよ、イメージをつかんだり、用法を押さえたりするにせよ、そういった情報を覚えた、つまり「インプット(input=入力)」した時点で満足してしまっていないでしょうか。
実際に使うという「アウトプット(output=出力)」が不足していることにより、せっかく覚えたたくさんの知識をうまく使えない状態が「知識肥満症」です。
知識を「あるに越したことはない」と思っている人も多いかもしれませんが、特に英会話に関して言えば、多すぎる知識が足を引っ張ってしまい、間違いを恐れてしゃべれなくなってしまう人がたくさんいます。
英語はコミュニケーションの道具なのですから、使わない知識を増やしても意味がありません。ですから、学んだことはどんどん使ってみる姿勢が非常に大切です。また、新たに学ばなくても、過去に学んだことや日本語になっているカタカナなど、既に持っている知識がたくさんあるはずですから、それもぜひ使ってみてください。
英語を使うというアウトプットをしようとすると、理解の不足など、さまざまな課題が見えてくるはずです。自分の課題を見つけ、解決するための行動をとっていきましょう。
新たに単語を覚えることはやめ、既に知っている表現を使って英語でアウトプットしていきましょう。
日本語訳やイラストなどを基にして、対応する英単語やフレーズを口で言いましょう。この練習は、単語カードを使って行うのも効果的です。
● 英作文(1文でのアウトプット)
日本語を基にして、その内容を英語で表現してみましょう(口で言うだけでもいいですが、書くのが特にオススメです)。
● 3~5文でのアウトプット
自分の言いたいことや、週末の出来事、スマホに入っている適当な写真の内容やそれにまつわる思い出などについて、英語で表現してみましょう(口で言うだけでもいいですが、書くのが特にオススメです)。
●『英語は「カタカナ」から学びなさい!』(知的生きかた文庫)
西澤ロイ著
既に知っているたくさんのカタカナの言葉を、英語学習の入り口にして、使える知識に変えていく書籍。登場する英単語・英文の音声がダウンロード可能。
●『中1英語をおさらいして話せるようになる本』(アルク)
高橋基治著
中学レベルの英文法をただ学び直すだけにとどまらず、理解度チェックの問題と、素早く言えるようにする課題がついており、アウトプットまでが行なえる書籍です。音声は無料でダウンロード可能。シリーズになっており、中2と中3レベルもあります。
●『英語で手帳にちょこっと日記を書こう』(永岡書店)
神林サリー著
日々の出来事や予定などを、一言~3行くらいで手帳に書くことを勧める本。日常生活、仕事、恋愛、趣味など、さまざまな文例も載っています。
●『英語を話すために知っておきたい いらない英文法』
(KADOKAWA)mami著
日常英会話を主眼におき、不要な英文法の知識のスリム化ができる書籍。知識を増やすのではなく減らすことが英会話力につながることを教えてくれる良書です。
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