英語を「読めるが話せない人」がやる残念な勉強法 「インプット」した時点で満足していませんか?

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その反意語は「使用語彙」であり、こちらは自分でも実際に使える単語を指します。ボキャブラリーを自分でも使えるものに変えるためには、その使い方(用法)を理解する必要があります。また、実際の例文(用例)を押さえておくのも大切なことです。

例:動詞think(考える、思う)
1「 …だと思う」は「think( that)+文」
I think(that)we'll have a lot of time.(私たちには時間がたっぷりあると思う)
2「 ~について考える」は「think about+名詞」
I thought about it last night.(昨夜、それについて考えました)

また、コロケーション(よく使われる言葉のつながり)を押さえておくこともオススメです。例えば日本語では「濃いスープ」「濃いコーヒー」のようにどちらも「濃い」という言葉を使いますが、英語ではそれぞれ「thick soup」「strong coffee」のように言うのが一般的です。

これはthick(厚い)が、液体であれば「ドロドロしている」ことを表すためです。コーヒーの濃い/薄いに関してはstrong/weakが使われます。

このように、使い方や用例までを押さえておくことで、その言葉に対する意味付けが強くなりますので、記憶の面でも強化されることになります。

【処方箋】
使えるようになりたい(使用語彙にしたい)と思う単語について、その用法/用例を英和辞書で調べていきましょう。

英語は読めるけど話せない人は?

英語病 知識肥満症

(出所:『英語学習のつまずき 50の処方箋』)

■概要
英単語や文法に関する知識はたくさんあるものの、それが会話では逆に足を引っ張ってしまう英語病

■典型的な症状
□英語は読めるけど話せない
□英語で話す/独り言を言う/書くといったアウトプットをあまりしていない
□単語をいろいろと覚えたが、実際に使えるようにはなっていない
□英語の勉強自体が好きであり、知識を増やすことが楽しい

■改善POINT
新たに単語や文法を覚えようとするのではなく、既に持っているたくさんの知識を使えるようにしていきましょう。

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