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世界の「経済政策バブル」が弾けようとしている 「八方美人」という方針をとり続ける日本の末路

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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競馬である。

10月2日の日曜日、フランスで凱旋門賞が行われた。日本馬は大挙4頭が出走したが、日本国内では絶対王者のタイトルホルダーが11着。ダービー馬ドウデュース19着、ディープボンド18着、ステイフーリッシュ14着。大惨敗である。

勝ちたいなら、もっと周到な準備が必要だ

直前からの大雨で馬場が非常に重くなったことは不運だったが、この時期のロンシャン競馬場はいつも雨で、このくらいは想定内でないといけない。

逃げ切ろうと誰もしないのには理由が当然ある。それを逃げて勝とうとするのはどうかしている。こんなやり方で勝てると思っているとは甘すぎる。「凱旋門賞勝利は日本競馬界の悲願」というのが口だけでないなら、もっと周到な準備が必要だ。

まず、そもそも目標設定が誤っている。凱旋門賞は日本育成馬たちに最も向かないレースである。にもかかわらず、国内では重い馬場や、国内の長距離レース(春の天皇賞3200メートルや菊花賞3000メートル)も軽視しておきながら、突然、世界で最もスタミナとタフさが要求されるGIレースを目指すのは、つじつまが合わない。

どんな強い欧州馬も、軽い馬場で速いタイムが要求される今のジャパンカップでは勝てないのは当然と思っていながら、一方で日本馬が重い馬場の凱旋門賞を勝とうとするなど、虫がよすぎる。

また、これだけ向いていないレースに対して、直前輸送で対応しようとするのもどうかしている。馬場が違いすぎて、馬に慣れさせる必要がある。

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【エルコンドルパサー、オルフェーヴルの2着には理由がある】

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