日本マイクロソフト"超スムーズ人事"の裏側 外資ITらしからぬ、きれいなバトンタッチ
一方で、昨年7月に、東欧での実績をもとに、ドイツから凱旋帰国して、すでに半年を経過。そして、1年経過時点で日本マイクロソフト社長に就任する平野氏にウイークポイントはないのだろうか。
ひとつあげるとすれば、コンシューマ分野の経験がないことかもしれない。
もちろん、CEEのマルチカントリー ゼネラルマネージャー時代には、東欧におけるマイクロソフトの全事業を担当しており、そのなかには、コンシューマ事業も含まれていた。また、現在、日本マイクロソフトで担当しているマーケティング&オペレーションズでは、コマーシャル事業とコンシューマ事業のいずれもが担当範囲であり、WindowsおよびOfficeに関するコンシューマ向けマーケティングは、平野氏の責任範囲。マーケティングコミュニケーションに関しても、Xboxを除く、コンシューマ製品は平野氏の責任のもとで推進されている。
新製品投入で試される手腕
こうしてみると、コンシューマ分野における営業経験はないが、広い意味ではコンシューマ事業を担当した経験がある。
今年はWindows 10の発売年。それにあわせて、Windows Phoneの国内投入も期待されるタイミングに入ってくる。
その意味でも、コンシューマ分野への展開が重要な年になる1年に、コンシューマの現場経験、営業経験がない平野氏が、どれだけの手腕を発揮するのかは注目すべき点といえる。
最初の課題は、社長就任直後の7月15日に迎えるWindows Server 2003のサポート終了に伴うエンタープライズ事業の取り組みではなく、今年秋以降に発売が見込まれるWindows 10を軸にしたコンシューマ事業での成果ということになりそうだ。
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