疲れも心の傷も3倍モード、うつが深刻化する過程 大切な人が塞ぎこんでいたらどう対応するか

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うつは、非常に波が大きいので、5段階のどの期でも、今日は3倍モード、明日は1倍モードというように、短期間(短時間)でも状態が大きく変化します。

うつの症状は人それぞれ

家族が「うつ」になって、不安なときに読む本
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そのため、大きな症状の進展プロセスだけでなく、1倍モードから3倍モードまでのどの状態なのか把握することを意識してほしいのです。

たとえリハビリ期に入っていても、今日が3倍モードの状態なら、リハビリのためのトレーニングは中止して休養しなければなりません。

うつの症状は人それぞれ、回復までの期間も数カ月という人から何年も続く人までさまざまです。

病に対する正しい知識を身につけ、回復過程をイメージしながら、焦らずに向き合うことが大切です。

下園 壮太 メンタルレスキュー協会理事長、元・陸上自衛隊衛生学校心理教官

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しもぞの そうた / Sota Shimozono

1959年生まれ。82年防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理幹部として多くのカウンセリングを手がける。大事故や自殺問題への支援で得た経験をもとに独自の理論を展開。陸上自衛隊衛生学校で、衛生科隊員(医師など)に対する教育に携わってきた。2015年に退官。現在は、NPO法人メンタルレスキュー協会理事長を務める傍ら、講演や研修会で、独自のカウンセリング技術を普及。著書は『うつからの脱出』(朝日文庫)、『心を守る ストレスケア』(池田書店)など多数。

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前田 理香 公認心理師、うつ・クライシス専門カウンセラー、元海上自衛官

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まえだ りか / Rika Maeda

NPO法人メンタルレスキュー協会カウンセラー。事故や事件、自殺などショックな出来事を体験したクライアントや、うつ病を患っているクライアントと向き合い、カウンセリングを行なっており、多数の組織等の復職支援に携わる。2021年4月から、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約に基づき、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)がとりまとめる国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する日本人宇宙飛行士の健康管理運用業務(精神心理支援)に参加。

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