こうしたことをすべて、どこの大学にも、どこの研究所や企業にも属さず、自分なりの方法でやってきた。これは、カーツワイルの思考やアプローチに合う既存の環境がどこにもなかったということの証明だろう。発明家の中の発明家とでもいうべき生き方である。
人間の寿命を延ばす?次なる挑戦
現在、カーツワイルの関心のひとつは、人間の生命を延長すること。生命科学の発展によって身体のバグを矯正できれば、実は人間には100年以上は軽く生きられる寿命があるはずと信じるカーツワイルは、毎日150錠とも250錠とも言われる分量のサプリメントを服用しているという。カーツワイルの考えは、普通人の想像のおよばないところで動いているのだ。
カーツワイルは現在、フルタイムでグーグルのエンジニアリング部門のディレクターを務めている。コンピュータの知性を探求するために、グーグルが持つリソースを利用するという設定で合意されたポジションだ。
グーグルCEOのラリー・ページによる任命はたった一行、「グーグルで自然言語理解を開発する」というもの。
カーツワイルの動きを追えば、数年後、数10年後の近未来、そして数100年後の超未来をかいま見られるかもしれない。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら