多くの健康食品には「科学的根拠ナシ」驚きの実際 青汁も薬の飲み合わせで問題が生じることも
近年、健康ブームから、健康食品やサプリメントで健康増進を図る人が増えている。しかし「それらを安全に利用するための情報」はあまり広まっていない。サプリメントと薬の飲み合わせが原因で、慢性疾患の治療に悪影響が出るなどの報告も後を絶たない。
そうした課題を解消するべく4月にスタートしたのが、一般社団法人・日本健康食品サプリメント情報センターが提供する検索サービス「薬とサプリの相互作用チェッカー」。
理事の宇野文博さんと、「薬とサプリの相互作用チェッカー」のもととなる『ナチュラルメディシン・データベース』の監訳者の1人で医師の久代登志男さんに、活用法やねらいについて聞いた。
健康食品やサプリメント市場は無法地帯
健康食品・サプリメント市場は2021年の調べでは1.4兆円に迫る勢いで拡大中だが、日本には食品の保健的機能を科学的根拠に基づいて表示できる食品が、トクホなど一部に限られる。
健康食品やサプリメントの多くは科学的根拠なしに流通しており、ある種“無法地帯”で、われわれ消費者は食品選びをしていることになる。
薬の中には、健康食品、サプリメント、食品や飲み物との併用によって好ましくない影響が出るものがあり、その影響を「相互作用」という。これにより薬の効き目が減少したり、逆に強く出て副作用が起こりやすくなったりするなどの影響が確認されている。
しかし、こうした薬の健康食品の飲み合わせについて、関心を示す人はそう多くない。
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