多くの健康食品には「科学的根拠ナシ」驚きの実際 青汁も薬の飲み合わせで問題が生じることも
「薬とサプリの相互作用チェッカー」は、薬剤の一般名と健康食品の素材や成分名がわかれば、「アスピリン×ビタミンC」というように誰でも簡単にそれらの相互作用を無料で検索することができる。
気になったら、「『薬とサプリの相互作用チェッカー』検索の手順」の下段に黄色で表示されている検索結果と、サプリメントなどの現物を医療機関に持参して、医師や薬剤師に相談するといいだろう。
【『薬とサプリの相互作用チェッカー』検索の手順】
24時間体制「健康サポート薬局」も強い味方に
薬と食品の相互作用について、「今後のカギを握るのは薬剤師でしょう」と久代さんは話す。薬剤師が窓口となって患者の相談を受け付け、緊急性がある場合は医師にフィードバックする。患者と医師をつなぐ役目としても活躍しそうだ。
2016年に制度化された「健康サポート薬局」にも注目が集まる。
厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品、サプリメントに関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のことで、24時間対応してくれる。
「専門舞台で活動する彼らは、食品と薬の相互作用についても触れる機会が多い。まだ施設数が少ないという課題はありますが、医師である私も大きな期待を寄せています」(久代さん)
宇野さんは「健康食品を賢く使うためにも、業界の努力はもちろんですが、消費者の意識改革が必要です」と呼びかける。行政や食品・医療業界に問題を丸投げするのではなく、食の安全はみんなで守るという視点で消費者も情報収集に努めたい。「薬とサプリの相互作用チェッカー」はその一助となるのではないだろうか。
(文/ライター・両角晴香)
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