多くの健康食品には「科学的根拠ナシ」驚きの実際 青汁も薬の飲み合わせで問題が生じることも

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有限会社ウインファーマ、昭和薬科大学が実施した「保険薬局における健康食品・サプリメントと医薬品の相互作用に関するナチュラルメテディシン・データベースを用いた実態調査(2020〜2021)」 によると、医薬品とサプリメントの相互作用に関して「知らなかった」と答えた人は約25%、「積極的に情報を集め理解を深めている」と回答した人は約6%だった。

一方で、現在服用中の医薬品に関して「サプリメントとの相互作用を確認したい」 と答えた人が約65%と高い関心を示していることがわかった。

青汁は食品?健康食品?

しかし、患者側に「確認したい」という気持ちがあっても、薬や食品に詳しくない中でどうやって調べればいいのか。

一番は、かかっている医療機関の医師や薬剤師に飲んでいる健康食品やサプリメントを申告して、相談できればよいのだが、

薬に影響を与える食品といえば、グレープフルーツ、セント・ジョーンズワートなどが代表例で、それらについては医療者も承知していますが、数千とある健康食品やサプリメントの成分1つひとつと医薬品の相互作用を網羅するのは現実的には厳しい

のが実態だと久代さんは指摘する。

医療機関では基本的に、初診時や検査時、手術の前などに「現在、摂取しているサプリメントや健康食品はありますか?」と患者に確認している。しかし、外来受診時にはそうしたことを聞かないこともあり、また患者自身も医療者に伝える必要はないと思っている場合もある。

その理由は2つある。

「健康食品やサプリメントを薬の補助や代替と思って、医師の許可なく独断で飲み始めたことを言い出しにくい」というものと、「健康のために摂っているサプリメントや健康食品がまさか治療効果に影響しているとは思わない」というものだ。

そもそも、毎日飲んでいる食品が“健康食品やサプリメント”なのかどうか、把握していない人もいるだろう。

例えば、ハーブ茶にセント・ジョーンズワートが含まれていることがある。漢方薬によく使用される甘草(かんぞう)は、血液中のカリウムを下げることがあるのだが、これがサプリメントに含まれていることもある。

また、降圧作用をうたうトクホ(特定保健用食品)と降圧薬を一緒に使うことで、血圧を下げすぎてしまうこともある。

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