「上の子をアメリカに留学させようと思っていて、今、英会話をやらせています。他にどんなことしたらいいのか、ぜひ皆さん、アイデアを教えてください。よろしくお願いします」
「どうすればいいか?」、「教えてください」など、話を聞いた人の頭にパッと考えが浮かぶような言葉を添えています。話が終わった瞬間に、「それなら、こういう人がいるから、ご紹介しましょう」という会話が始まるタイプの自己紹介をしているのです。
自己紹介には一方的に自分のことを伝えて終わり……というイメージがありますが、超一流は相手と会話のキャッチボールを始める起点として活用しています。だから仕事がスムーズに、スピーディに進むのです。
黙っていればいい人に思われる?
第一印象は「会った瞬間の3秒で決まる」といわれています。わずか3秒の間に受けた印象が、後々まで影響することを「初頭効果」といいますが、最初に受けた印象を後から修正するのは至難のワザです。
それなりに仕事ができる人は、「周囲からどう見えるか?」をつねに意識して、人に「いい印象」を与えることを意識しています。服装や髪型、表情、立ち姿、言葉遣い、振る舞い……など、あらゆる角度から考えて、第一印象をよくする工夫をしています。
あまり仕事ができない人も、同じように第一印象を意識していますが、決定的に欠けているのが、「どう振る舞えばいいか?」をきちんと理解していないことです。
パーティーなどの人が集まる場所で、会話の輪から離れて、1人で黙って立っている人をよく見かけます。彼らは「つまらない」と思っているのではなく、どうすればいいのか、その方法を知らないのです。
日本人は、「人に嫌われたくなければ、余計なことは言わないのが大事」と考えていますから、「黙っていれば、いい人に思われるはず」と思い込んでいます。残念ながら、黙っているだけで「いい人」に見えることはありません。いくら嫌われたくないといっても、ずっと黙ったままで、ニヤニヤしているだけでは、不気味に思われることはあっても、人に好印象を与えることはできないものです。
多くの人が「人からどう見られるか?」と周囲の目を気にしているのに対して、超一流は「自分はどうあるべきか?」という、自分に目を向ける意識を持って、第一印象を大切にしています。自分の中に「こうありたい」という明確なイメージがあり、その想像図に従って行動しているのです。
どんなイメージを持っているかは人それぞれですが、総じて人当たりがよく、快活で明るい印象を大切にしています。間違っても、尊大な態度をみせることはありません。
レストランなどで、「ちょっと味が変わったんじゃない?」などと偉そうにしているのは、仕事のできない人たちです。超一流は「いつも美味しくいただいてます」と謙虚な姿勢を崩しません。
人の目だけを意識するのではなく、自分自身にも目を向けることは、第一印象をよくするための第一歩といえます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら