「婚活で成功する」男女になれるたった1つの核心 モラハラ男、ケチ男と別れ幸せをつかんだ女性

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そんな事情を母親に話すと、母は言った。

「あなたよりも稼ぎが少なくて、しかも貯金もない。これじゃあ指輪も買ってもらえないし、結婚式もできないんじゃないの? あなたがそれを全部自分のお金で払っていくの? この結婚は考え直しなさい」

そして、ため息まじりに言ったそうだ。「そんな男性と結婚したら、一生お金で苦労するわよ。苦労する結婚なら、しないほうが幸せよ」。

考えた末に、しょうじとは別れることにした。

過去の失敗も話してわかり合えた

そして、私の相談所を訪ねてきた。相談所なら、「経歴や年収にウソがない」という理由からだ。活動当初は苦戦していたが、活動から5カ月目で出会ったのが、今回結婚が決まったしょうた(34歳、仮名)だった。有名私大を卒業しているIT関係の会社に勤める男性だ。

「すごく素敵な人でした。実直だけれど、物腰が柔らかくて、とても楽しくお話しすることができました」

お見合いを終えた後のきみえの声が、弾んでいた。しょうたもきみえを気に入ったようで、2人の仮交際はスタートした。毎週末デートを重ね、トントン拍子で、真剣交際に入った。

ところが、真剣交際に入ってからというもの、2人の間で結婚の具体的な話が出ると、なぜかしょうたの腰が引けているのを感じるようになった。それまで順調に交際が進んでいただけに、暗雲垂れ込めてきたのかと、とても不安になった。

ある時、きみえから連絡が来た。「結婚の話題になると話をそらそうとするんです。私のことは結婚相手としては違うと感じ始めているのに真剣交際に入ってしまったから、交際終了を言い出せないでいるのでしょうか?」。

そこで私は、こうアドバイスした。

「結婚相談所というのは、遊び相手や恋人を探す場所ではありません。結婚相手を探す場所なんですね。疑問を抱きながら付き合っていても、結婚まで辿り着くことはできませんし、お互いの時間が無駄になってしまいます。腹を割って、一度本音で話してみたらどうかしら」

そして、次のデートのときに「結婚についてどう考えているのか」ときみえから切り出したようだ。すると、しょうたにはこんな事情があった。

実は、数カ月前に成婚退会をした女性がいた。結婚に向けて話を進めていたところ、急に女性側から「結婚の話はなかったことにしてほい」と婚約破棄をされた。理由は「親がこの結婚に反対している」とのことだった。一方的に連絡を断たれ、なぜ親が反対しているのか、自分のどこが悪かったのかもわからず、すっかり自信をなくしてしまった。

「その話を聞いて、私もこれまでの失敗談を包みかくさず話しました。20代のときに付き合ってきたモラハラ男や、結婚しようと思っていたけれど破断にしたアプリ男性の話もしました。それで、『私も自分に自信はないけれど、しょうたさんのことはすごく大切だし、これからの人生を一緒に歩いていけたらいいと思っている』と伝えました」

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その話の後、彼は「なんだかホッとした。これからもずっと大事にしていくよ」と言って、抱きしめてくれたという。そして先日、こんな連絡がきた。

「しょうたさんがプロポーズしてくださいました。本当にうれしい」

人間関係や恋愛での失敗は、それがトラウマになってしまうことがある。しかし、人は1人ひとり違う。恋愛する相手もしかりだ。失敗したところでとどまっていたら、新しい未来は開けない。結婚したいと思ったら、諦めずに出会い続ける勇気を持ってほしい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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