これは日本国内でも、根拠などなくても、とにかく対韓批判をすれば、「国家観がしっかりした愛国者」などと熱烈に賛同する人が一定数いるのと、同じ現象であろう。
「内集団バイアス」と「承認欲求」が強い人が、「隣国批判」を「愛国行動」と短絡的にフレーミングするのは、どの国でも存在する嘆かわしい人間の性(さが)だ。
ちなみに私は、『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』に関する本連載記事へのリンクを「日本在住の韓国人コミュニティー」などで投稿してみたのだが、「そんなに日本がいいなら、日本人になれ!」的な炎上を、韓国側コミュニティーで食らうこともある。
「日本のヤフコメ」でも大炎上、「韓国側の掲示板」でも大炎上という「おかしなダブル黒焦げ現象」から言えるのは、両国ともに「自分の思い込み」に反することを目にすると、怒りを抑えられずに罵詈雑言を吐き捨てる「セロトニン不足」の怒りん坊さんがたくさんいらっしゃるということである。
「隣国への罵詈雑言」を書きつづる人の「残念な末路」
日本で韓国や中国の文句さえいっていれば、「国家観がしっかりしている愛国者だ」などと謎の高評価を受けることが多いのと同様、韓国でも「日本の美点」を認めると「売国奴」扱いする狭量な人が一部いるのは、甚だ残念なことである。
おそらく今回のコラムに対してもまた、
「元寇に高麗軍が入っていたこと、謝れ!」
「日韓基本条約ですべて解決済みだろう!!」
「長すぎて読んでないけど、何が言いたいのかわかりません。この著者の頭はきっとおかしいです」
といったお叱りのご指摘がコメント欄を埋め尽くすことになるだろう。
しかし、夜な夜なネットで目くじらを立てて「隣国へのおなじみの罵詈雑言」を書きつづったところで、それが日本だろうと韓国だろうと、そういう罵詈雑言が「自国の建設的な国益」につながることは「永遠のゼロ」なのである。
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