アイス好きな人にたまらない「最新売れ筋TOP13」 イエナカでは小容量も人気、消費者心理の裏側
「消費者調査では、『ガリガリ君は甘さや香りがある一方、氷が口の中を爽やかにしてくれるので、水やお茶などの口直しもいらず、外やお風呂上がりに最適』という声をいただきます。『昔から変わらない味で安心感もある』と言われ、それも人気の秘訣かもしれません」
ブランドの世界観として大切にすることに、「何人かでワイワイ楽しむためのコミュニケーションツール」もあるという。「ガリガリ君、大人なガリガリ君、ガリガリ君リッチ、といった複数の商品もあり、ほぼ1カ月に1品はノベルティ商品が発売されています」(同)。
イエナカ消費で「小さいサイズ」が好調
今回登場いただいた各社に、コロナ禍でのアイスの動きについても聞いた。総じて共通するのは、1個売りよりも複数個が入った商品(マルチパック)が好調なこと。
「『エッセルスーパーカップミニ シリーズ』(90ml×6個)のニーズが拡大し、今まで獲得できていなかった“ビジネスシーンでのおやつ”が増えたと感じています」(明治)
「超バニラ」などは200mlの大容量で人気だが、一方で「量が多い」として食べなくなった層もいた。それが90mlの小サイズでは楽しめるのかもしれない。
「環境が変われば消費者の行動も変わる」はマーケティングの原則のひとつだ。リモートワークが浸透すると、在宅勤務中の“息抜きアイス”に手を伸ばす人も増える。コロナ禍で「朝の時間帯のアイス購入が増えた」という話も聞いてきた。
職場で同僚と一緒に働く場合は、昼食時間以外にアイスを食べるのは勇気がいるが、在宅なら喫食のハードルは下がる。これも「消費者の変化」といえるだろう。
人気アイスは、子ども時代に食べた記憶を持つ人が多い。こうした「ノスタルジー消費」も見逃せないが、各社はコラボも含めて、手に取ってもらえる訴求を続ける。
収入が上がらず、値上げが続くご時世では、嗜好品への消費も「安い・身近」になっていく。多くの商品が100円や200円で買えるアイスは、その意味でも選ばれやすい。
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