アイス好きな人にたまらない「最新売れ筋TOP13」 イエナカでは小容量も人気、消費者心理の裏側

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長寿ブランドのターニングポイントは1992年。1箱24粒入りのマルチパック(現在の商品名は「ピノ チョコアソート」)の発売だった。現在も多彩なフレーバーで訴求する。

8月22日からは「ピノ 香り華やぐミルクティー」が期間限定で販売された。「コクのあるミルクティーアイスを、なめらかな紅茶チョコでコーティング」した商品だ。

パルムもピノも大好きという30代の会社員(女性)は、昨年の取材でこう話した。

「ピノは冷凍庫に必ずストックし、一気に6粒を食べずに1粒ずつ食べて、少しの満足感を楽しみます。パルムを選ぶのは、ピノをもっと食べたいとき。同時に溶ける口どけは似ていますが、チョコもバニラもピノよりもなめらかな食感なので、より満足度が高いです」

永遠の小学生「ガリガリ君」も不惑を迎えた

1981年に誕生した「ガリガリ君」(赤城乳業)は価格の安さもあり、販売個数は年間約4億本と最も多い。「永遠の小学生」路線が人気だが、「大人なガリガリ君」でも訴求する。

「2021年はガリガリ君40周年でもあり、記念商品として発売した、10月発売の『シャキ子さん』、12月発売の『ソフト君』が話題を呼び、プラスの販売に貢献しました。2022年も、ほぼ前年並みで推移しており、マルチカテゴリーの好調が続いています」

赤城乳業の岡本秀幸さん(開発・マーケティング本部 マーケティング部 マーケティングチーム 課長)はこう説明する。

顔も似ている「シャキ子さん」は、りんごヨーグルト味で「ガリガリ君のお姉さん!」として訴求した。「ソフト君」の商品名は「ソフト君伝説のプレミアムミルク」で、「プレミアムアイスクリームグレードの濃厚な味わいが楽しめる商品」。こちらは「約30年ぶりにガリガリ君のいとこが帰ってきた」と説明する。

年間販売している定番品は、ノベルティ(1個売り)では「ガリガリ君ソーダ」「ガリガリ君コーラ」「ガリガリ君グレープフルーツ」の3品で、ソーダ味が最も売れる。

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