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キャリア・教育 #ユーモアは最強の武器である

「面白い人」だけが知る誰もが使える笑いの法則 立場によって「笑いのネタ」を変えるべき理由

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そんな中で、毒舌が唯一許されているのは、マイノリティという立場の人ですね。例えば、マツコ・デラックスさんが、なぜ毒舌で成立するのか。それは、彼がセクシャルマイノリティだからです。

実際にはとても社会的地位の高い方ですが、一般の人々からは低く見えているので、何を言っても、上に対して噛みついている下剋上に映る。だから、成立しているのです。

僕も、毒舌が許されるタイプです。見た目はカッコよくもないですし、身長も163センチしかありませんから、下の者が上に噛みついている感じに自然と認識されますよね。もし喧嘩になったらどうせ小さくて弱いだろうから、ボコボコにしたらいいだけと相手も思っていると思います。つまり、誰かに噛みついてもいい立場として認識されることが多いです。

でも、木村拓哉さんが毒舌だったら、「なんだコイツは?」という感覚になり、見ていられませんよね。

毒舌の「パチンコ玉」理論

そのような構造があるわけですが、実は今は、マツコさんも毒舌が減っています。タレントとして立場が上になって、毒舌が下剋上に見えなくなってきたのです。

立場によってユーモアは使うべきものが変わりるわけです。そして、自分の立場や影響力は、知らぬ間に変わってしまうので注意したほうがいいですね。

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以前は毒舌で通用していたけど、立場が上になったのに部下のことを毒舌でいじっていると、パワハラになってしまいます。

弊社では、これを「パチンコ玉理論」と呼んでいます。隣の人からパチンコ玉を投げられても痛くありませんが、ビルの上から落とされると、当たった人は死んでしまうかもしれません。

同様に、社内の同期から「バカだな」と言われてもどうもありませんが、急に社長から「バカだな」と言われたら、それがいくら冗談でも、本当にバカなんじゃないかということになってしまう。

ですから、ビルの上層階にいる立場の人こそ、毒舌ではなく、意図的に自虐を使うことが大事だと僕は思っています。

(構成:泉美木蘭)

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