もし、自分にとって「重要な人脈」を5人あげたとき、5人がすべて互いに知り合い同士であれば、ひとつの「閉じたコミュニティ」にどっぷり浸かっているにすぎません。
自分の人脈の中で、互いが知り合い同士でない人が多いほど、「開かれた人的ネットワーク」をつくり上げていることになります。
「信頼社会」では、そうした「開かれたネットワーク」の構築力が求められます。
そして、生き残れる人に共通する最後のスキルは「『独学力』が高いかどうか」です。
環境変化にともない、企業内外で「リスキリング」に注目が集まるいま、与えられた学習プログラムをこなすだけの「受け身のリスキリング」を繰り返すのは、本人にとって精神的に大きな負担になります。
いくら「リスキリング」を行っても、「学びの主体性」が低いと、変化に対応できず、「仕事自律」も「キャリア自律」も望むことはできません。
それよりも大切なのは「独学力=学びの主体性」です。
「なぜ学ぶのか(Why)」「何を学ぶのか(What)」「いかに学ぶか(How)」を主体的に決めて、組織内においても1人ひとりが自律的に動いていくことが大切です。
「独学力」は10年、20年後に生き残る「最強の武器」
紹介してきたように、今後日本が転換していく「ヨコ社会+信頼社会」では、これまでとは違う能力が求められます。
【2】「ビジョンやミッション」を重視しているかどうか
【3】「人的ネットワーク」が開いているかどうか
【4】「独学力」が高いかどうか
紹介した4つのポイントのうち、とくに【4】の「独学力」を磨くことは、10年、20年後に生き残る「最強の武器」になるはずです。
これまでのような「階層別」の分業、「受け身」の学びでは、キャリアを切り開くのは難しい時代です。「仕事」と「学び」のサイクルを回し、「独学力」を身につけることが「この先、生き残れる人」の必須の条件となるでしょう。
自ら振り返り、日本社会が直面する「大きな変化の波」を乗り切るための「自ら学び続ける能力」を磨いてほしいと思います。
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