紀の国屋「廃業→再スタート」の知られざる経緯 カレーパン作ろうとしていた会社が引き継いだ

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紀の国屋、もなか、最中
紀の国屋の人気商品だった「相国最中」を引き継いだ最中(撮影:今 祥雄)
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東京・武蔵村山市の和菓子メーカー、紀の国屋が自己破産申請をしてからわずか10日後、曽我部岩雄社長から直接指導を受けた中核の職人たちが立ち上がり、新ブランド「匠紀の国屋」を掲げて再スタートした。6月3日に国分寺店と東大和店、7月1日に武蔵村山店を開業している。

廃業を知ったファンから惜しむ声が続出しただけあって、取材に訪れたのは平日の夕方だったにもかかわらず、入れ代わり立ち代わり客が訪れていた。開業から1カ月は、店の前に懐かしい味を求める人々の行列ができたという。

看板商品を「継承」

看板商品は、「最中」220円と「あわ大福」290円、どら焼きの「こじゅう」180円。そのうち消費期限が1日のあわ大福は、3時間ほどで売り切れてしまうことも多い。常連客からは、「これじゃなきゃイヤだ」「あのあんこの味がよかった」といった声が上がる。

あわ大福
「あわ大福」は、3時間で売り切れることもある人気商品だ(撮影:今 祥雄)

紀の国屋はいったいなぜ、こんなハイスピードで復活できたのか。和菓子屋に限らず、地元で愛されているが、閉店や廃業を余儀なくされる中小企業や個人店は後を絶たない。紀の国屋の復活劇からは、こうした店が学べることがあるかもしれない。

今回、紀の国屋を"継承"したのは、スイーツ類のインターネット販売事業を行うアイ・スイーツ。同社は再生専門コンサルティング、アイ・コンサルティングの子会社で、共同経営の稲垣富之氏は2014年頃から6年ほど税務顧問として紀の国屋にかかわり、経営が厳しいことを知っていた。

実は今回の再スタートは、稲垣氏が紀の国屋の職人たちから相談を受けたことで始まっている。

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