ピケティはどこが「間違っている」のか

ビル・ゲイツも完全には納得しなかった

ピケティ氏の「21世紀の資本」は示唆的に富む。だが時に、重要な視点が抜け落ちている(写真:田村翔/アフロ)

ピケティの人気が続いています。彼の著書である「21世紀の資本」は、すでに15万部以上も売れたそうです。「日本人のためのピケティ入門」『週刊東洋経済』の「ピケティ完全理解」など、関連のコンテンツも好評のようです。どうしてこんなに売れるのか。またピケティの考え方は、今の日本社会・経済にどの程度当てはまるのか。草食投資隊の3人に聞きました。

ピケティの「主張」にモノ申す!?

渋澤 今回、編集部から課せられたテーマは、「ピケティについて語って下さい」ということです。語ってくれって言われてもね~。読んだ?

中野 いや~、まあ、でも、きっと藤野さんなら読んでいるでしょう。

藤野 読みました。

中野 お~、さすが。

渋澤 700ページって、読むのになかなか体力がいるし、それを読み込んでいる時間がないからね~。それでも日本国内で15万部でしょう。ピケティ本を読むことによって、人々が幸せになれる処方箋を描くことは可能なのでしょうか。

中野 う~ん・・・・・・。

藤野 この本を読んだビル・ゲイツが言っていたのですが、「この本に書かれていることには95%賛成。ただ、配分の仕方が気に入らない」ということなのですね。

彼、おカネを持っている人が主体的な意思に基づいて、自分が持っている富を配分するのが理想だと言っています。自分自身が巨額の寄付をしていますからね。

これを国とか他の人が徴収すると、それが別な形の官僚組織を生み、政治が生まれ、既得権益化する。そうなると公平性が担保されない恐れがあるので、配分についていえば、国が配分するのか、それともプライベートセクターが配分するのかという問題は、非常に根が深い。

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非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

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