うまく泳げない親でも子どもに水泳を教える方法 バタ足とストロークなら誰でも教えられる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
クロールの息つぎを練習するタイミングで、スイミングスクールに通わせるのが適切(写真:hamahiro/PIXTA)
「自分はカナヅチだから、子どもには泳げるようになってほしい」と願う保護者も少なくないだろう。それならば、子どもを水泳教室に入れるしか選択肢がないかというと、そうではない。14年間水泳指導を行ってきた水泳教育者・菅原優氏に「泳げない親でもできる子どもへの指導の仕方」を教えてもらう。※本稿は菅原氏の著書『子どもに必要な能力はすべて水泳で身につく』より一部抜粋・編集してお届けします。

クロールの3つの要素

自分で子どもにクロールを教えたい、もしくはスイミングスクールで子どもを早く進級させたいと考えている方のために、私がこれまでに指導してきた中で構築してきたノウハウを、できるだけ分かりやすく、最低限これだけやればOKという内容でご紹介します。

クロールは次の3つの要素に分解できます。

① バタ足

② ストローク

③ 息つぎ

ストロークとは、腕で水をかく一連の動作です。バタ足とストロークまでは、親でも十分に教えられるはずです。ただ、クロールの息つぎを教えるのは難しいかもしれません。クロールの息つぎは、背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライのさまざまなスキルの中でも、最も難易度が高いスキルの一つだからです。ですから、クロールの息つぎを練習するタイミングで、スイミングスクールに通わせるのが適切だと言えます(ちなみにもう一つ難しいのは平泳ぎのキックです)。

少し話が脱線しますが、幼児や小学校低学年の子どもがクロール25mを泳げないとき、単純に体力が足りないだけの可能性もあります。そのときは、何回かクロールの練習をして体力を強化しつつ、飽きてきたら背泳ぎや平泳ぎの練習を始めてもいいでしょう。クロール25m泳げなければ、他の泳法が上達しないということは全くありません。

ではまずはバタ足です。

次ページバタ足でうまく前に進むには?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事