うまく泳げない親でも子どもに水泳を教える方法 バタ足とストロークなら誰でも教えられる
泳いで前に進むことができると、子どもたちは自分で泳げたことに感動し、大きな自信をつけます。バタ足は、子どもが「泳いで前に進んだこと」が実感できる最初のステップです。初めは細かいことを気にせず「前に進めた」ことを褒めてあげると、子どもは泳ぐことへの自信をつけていけます。
バタ足は次の2つの要素に分解できます。
① ストリームライン(けのびの姿勢)
② キック(脚を上下に動かす)
バタ足が上手く進まないときは、このどちらかに原因があります。たいてい「ストリームライン(けのびの姿勢)ができていません。キックをしようとすると、ストリームラインへの意識がなくなり、体が沈んでしまうのです。
ステップ1:プールサイドで足の動かし方を覚える
日常生活でバタ足の動きを行うことはないので、最初のステップは、バタ足の動きを体で覚えることです。そのために有効な練習は、「腰かけキック」と「うつ伏せキック」です。
腰かけキックは、自分の脚を目視できるので、「体の感覚」と「体の動作」を一致させるのに役立ちます。「親がバタ足の手本を見せ、子どもにその動きを視覚的に覚えさせる」→「体でその動きをマネしてもらう」の手順で進めてみてください。
膝が曲がりやすい場合は、足の親指同士が軽くこすれる程度「内股にする」といいでしょう。足の指先が伸びない場合は、親が補助してもOKです。
うつ伏せキックは、プールサイドでうつ伏せになり、脚はプールに入れた状態で行います。腰かけキックとの違いは、「脚を伸ばした状態で、背面に引き上げる」必要があることです。この動作が上手くできていないと、いざ板キックをやるとなっても、自転車こぎのような動きになりがちです。
うつ伏せキックを練習すると、水中での泳ぎに近い体のコントロール力が身につきます。直接プールサイドでうつ伏せになると、胸や腰が痛くなりやすいので、ビート板などを敷くといいでしょう。
プールサイドでうつ伏せキックができるようになったら、体全体をプールに入れ、プールサイドを両手でつかみ、体をまっすぐにしてキックできるよう練習してみてください。
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