東大生がやった習い事1位の水泳のメリットとは 水泳経験のある東大生の割合は一般の2倍とも
また、スウェーデンの小学校で「毎日体育の授業があるクラス」と「週2回体育の授業があるクラス」を比較した学力検証では、「毎日体育の授業があるクラス」のほうが、算数、国語、英語の成績が高いことがわかりました。
運動と学力の関係には、「海馬(かいば)」が大きく影響していると考えられています。
海馬は、日常の出来事や学習で覚えたことを整理整頓し、大脳皮質に保存する働きをします。短期記憶から長期記憶へ情報を伝える、記憶の中枢器官です。
この海馬の大きさも、体力のない子どもより体力のある子どものほうが、大きいということがわかっています。
米ハーバード大学で2012年に行われた、「若年期や青年期のデータから、老年期の人生の成功が予測できるか」についての研究もあります。
その結果、2つのデータから人生の成功が予測できることが導き出されました。1つは「幼年期の他者との良好な関係」で、もう1つは「青年期の体力」です。学生時代に体力があった人ほど、人生で成功をしていると結論づけられたのです。
スウェーデンのヨーテボリ大学で、120万人以上を対象に26年間かけて行われた研究でも、18歳のときに体力がある人は、大学に進学し学位を取得しやすく、いい職業にも就きやすいという研究結果が出ています。
体力をつけるのに水泳が最適な理由
どんな運動でも体力をつけることができますが、その中でも水泳は優れています。全身運動であるため、普段使用しない筋肉を鍛えることができるからです。
体の表面にある大きな筋肉だけでなく、姿勢や身体のバランスとインナーマッスルも同時に強化できます。インナーマッスルとは、姿勢保持筋とも呼ばれます。水泳は、陸上とは違い身体がどこにも接地していない状態で運動をするため、身体のバランスをとるための「インナーマッスル」が鍛えられるのです。それにより、身体が安定し大きなケガをしにくくなります。なので、その後どんなスポーツをするにしても、これは重宝します。また、単純に姿勢も良くなります。
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