東大生がやった習い事1位の水泳のメリットとは 水泳経験のある東大生の割合は一般の2倍とも

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「陸上のスポーツは得意なのに、なぜか水泳が苦手」という人は、水中でバランスを取るトレーニングを行ってみてください。水に浮かんだ状態で、自分の身体をどれだけ自由に動かせるか、にチャレンジしていると、水泳で必要なインナーマッスルが強化されます。

「小児喘息があったので水泳をお医者さんに勧められた」と言って、水泳を習いにくる子どもも多くいます。

子どもに必要な能力はすべて水泳で身につく
『子どもに必要な能力はすべて水泳で身につく』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

水泳は全身運動かつ呼吸に制限がかかるため、心肺機能を鍛えることができます。また、プールの中では水圧がかかり肺が小さくなるため、呼吸筋(横隔膜と肋骨の間にある肋間筋)が鍛えられます。これにより心肺機能が向上し、喘息の改善が期待できるのです。水泳をして小児喘息が治ったという事例はよくあります。

ミネソタ州のヘルスパートナーズ社が、労働者683人を対象に行った調査では、身体活動が高い人のほうが仕事の質の低下が起きにくいとわかりました。また、心肺機能が優れている人のほうが、仕事を行うにあたり無駄な努力が少ないと判明しました。つまり、体力のある人のほうが、仕事で良いパフォーマンスを発揮し続けられるし、そのための努力も少ないということです。

これは子どもだけでなく、仕事で結果を出したい大人にとっても、見逃せない調査結果です。運動習慣のない方は月に1回でも、子どもと一緒にスポーツを楽しむ時間をつくってみてはいかがでしょうか。

菅原 優 水泳教育者

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すがわら ゆう / Yuu Sugawara

水泳教育者。Swimmy(株)代表取締役。1987年、広島県生まれ。東京学芸大学教育学部生涯スポーツ専攻卒業。「水泳は子どもの生きる力を育む」をテーマに、14年間水泳指導を行う。スポーツ庁委託事業やクラウドファンディングにて、発達障がい児を対象とした水泳教室を開催。同時に東京学芸大学と発達障がい児の水泳に関する共同研究を実施する。映画『流浪の月』で水泳指導を担当。NHK大河ドラマ『いだてん』に出演するなど俳優としても活躍。NPO法人スーパーダディ協会に所属する、1児のパパでもある。著書に『子どもに必要な能力はすべて水泳で身につく』(かんき出版)がある。

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