数学力=ビジネス数学力と勘違いしていませんか ランキングを読み解くための「ざっくり計算力」

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ビジネス数学力とは、イメージが実際に湧く「具体的な」数字のことをいいます(写真:Olena Svietlieisha/PIXTA)
ビジネスパーソンが効率的に仕事を進めるうえで、数学の知識が必要になるケースは私たちが想像する以上に多くあります。
その一方で、「数学的な思考ができずに損をしているビジネスパーソンがあまりにも多い」と語るのが、日本最大のビジネススクール、グロービスで前身も含めて25年以上教鞭を執ってきた嶋田毅氏です。
新著『ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本』を上梓した嶋田氏が、中学高校で学ぶ通常の数学力と「ビジネス数学力」の違いを解き明かします。

「ビジネス数学力」=数学力ではない

多くのビジネスパーソンがまず理解しておくべきなのは、ビジネスに役に立つ「ビジネス数学力」と、学校で学ぶ数学力は違うということです。

『ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

数学力というと多くの人は何をイメージされるでしょうか。

人によってイメージは異なるでしょうが、「イメージの湧きにくい抽象的な数字を扱う力」と感じる方も多いのではないでしょうか。

ふつうの数学とビジネス数学の違いは大きく2つ挙げられます。

1つ目は、ビジネス数学は、数字が具体的ということです。

たとえばビジネスでは使わないが、数学の重要な概念に、i(虚数)があります。i^2=-1となる数字です。数学が苦手な方の多くは「存在しない数字について議論して何の意味があるのだろう?」と思われるかもしれません。

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