「事実と意見を混同する人」がなんとも危うい理由 ただの個人的意見を「根拠」にしてしまっている

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こうして、自分で調べて納得した私は、それ以降は「兼好法師」という表記を使うようになりました。

人は自分では気づかない思い込みをたくさん持っているものです。『秘密のケンミンSHOW 極』(読売テレビ・日本テレビ系)というテレビ番組があります。全国の出身県別にタレントが出演し、故郷のソウルフードやユニークな慣習、県民性などを紹介するバラエティ番組です。

この番組を見ていると、県境をまたぐだけで地域の文化が一変する様子がわかります。

先日、大学で学生に「安住アナウンサーっているよね」と話しかけたところ、1人の女子学生が「わからないです」と答えました。「なるほど。君はもしかして秋田県出身ではないですか?」と質問したところ、「どうしてわかったんですか?」と驚いていました。

秋田県にはTBS系のテレビ局がないので、全国的に知名度のある安住紳一郎アナも、秋田県民にとっては「知らない人」ということにもなるのです。このように、自分にとっての常識が、実は全国的に見れば非常識というのはよくあるパターンです。ですから、自分の思い込みが覆されても気にする必要などありません。「まったく違っていたな」と苦笑いしながら、正しい知識を調べて受け入れればよいのです。

「事実」と「意見」を分ける習慣を身に付けよう

「調べる力」を鍛えるためのプロセスとして、「事実」と「意見」を区別する習慣を身に付ける必要があります。事実とは本当にあったこと、意見とはその人が考えたことです。つまり、意見とは「本当にあったことかどうかを検証できない情報」ということになります。

ネットニュースのコメント欄などを見ていても、事実と意見が混在しているコメントや意見ばかりを主張している偏ったコメントが目立ちます。
事実と意見が混在すると、何を主張したいのかが不明瞭になります。また、自分の意見を事実のように扱って根拠にすると、相手から信用されないだけでなく、トラブルのもととなりかねません。

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