リスクや危機に対処できる「優れた経営者」の手法 「スタンフォード大学発」未来洞察のアプローチ
「未曾有の危機」は何度も起こる
2022年2月下旬以降、世界を震撼させているロシアのウクライナ侵攻。多くの経営者は「想定外の出来事」として受け止めたようだ。2019年から広がった新型コロナウイルス感染症。こちらも多くの経営者が「突然現れたパンデミック(世界的流行)」と受け止めた。
予見できなかったと割り切ってしまうのは簡単だが、会社の経営においては、いつもそれでは成り立たない。ロシアと旧ソ連構成国の間では21世紀に入ってから地政学的な対立や紛争が起きていたし、ウイルスでもSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)の脅威にさらされていた。兆候はあったのだから、何かできたかもしれないと考えるべきであろう。
よく「未曾有の危機」とか「世紀に一度の出来事」などと言われたりするが、いったいどのくらいの頻度で起こるのだろうか。



















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