始まる前からほぼ負け確定「沖縄戦」の心痛む惨状 民間人も巻き込み、「美学」で戦争していた現実
日本にとって沖縄が極めて重要だったワケ
日本本土への空襲を行いながらも、アメリカ軍は太平洋での進軍を緩めませんでした。戦争が終盤になってくると、ソロモン諸島、ニューギニア島、フィリピン、台湾と攻めていき、アメリカ軍は島伝いにどんどん日本本土へと迫ってきていました。
ここまで近づくと、とうとうアメリカ軍の日本本土上陸が見えてきます。日本本土にほど近い島に部隊を集結させて、一気に大量の陸上部隊で日本本土に攻め込んでくるという最悪のシナリオが現実味を帯びてきていたのです。日本本土への空襲が行われている中、実際にアメリカ軍が日本本土へと攻め込んできたとなると、いよいよ日本の降伏も現実的なものとなってきます。
そんな中、次のアメリカ軍の標的となったのは、沖縄です。沖縄は、今までアメリカの手に渡った島々と日本本土の間にある最後の大きな島です。そのため、日本からすると、アメリカ軍の日本本土上陸を食い止める最後の拠点として極めて重要な島でした。
そんな沖縄について当初日本軍は「沖縄からたくさん戦闘機を飛ばして、空からアメリカ軍を迎え撃とう!」と考えていました。そのため、沖縄が戦場となる前から、沖縄には大量の飛行場が造られていました。
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