真昼に犬を散歩させる人が知らない「虐待」リスク 冷房つけて外出しても…犬や猫も熱中症になる
この夏は、記録的な猛暑が続いています。暑いとき、人間は汗をかいて体温調節をします。一方、犬や猫は汗をかくことができません(肉球から少し汗は出ますが、その程度です)。そのため、犬や猫は人間に比べて、熱中症になりやすいのです。
それに加えて、時代が変化し、動物愛護精神が高くなってきています。以前は、熱中症で命の危険があっても法律違反になることがなかったかもしれません。
しかし、熱中症になる飼養環境は適正な飼養環境でなく、「ネグレクト状態」と見られることもあります。これは、ある種の虐待で動物愛護管理法に違反する可能性もあります。
SNSが生活の一部になってきているいま、適正な飼養環境でないとツイッターなどで拡散されることもあります。たとえば、#拡散希望として「老犬をこの炎天下の中に放置しっぱなし」など写真と一緒に投稿されることが現実に起こっています。
そんな世の中だからこそ、犬の熱中症についてお伝えします。
熱中症の症状とは?
熱中症は、高温多湿の環境下で犬や猫がいると、汗をかいたりできず、被毛で覆われているため、体温調節がうまくできずに発症する疾患です。めまいや頭痛、けいれん、意識障害などの症状をまとめて「熱中症」といいます。具体的には以下です。
・軽度
ぐったりしていて元気がない、ハアハアというピッチの早い「パンティング」という呼吸をし始め、大量のよだれが出ます。もちろん、体温も高くなります。
・中度
嘔吐や下痢などもします。目や口の中の粘膜がトマトジュースのように真っ赤に充血します。ほうっておくと、体が震えて意識がなくなることもあります。
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